【2026年7月】投資信託の銘柄名がスラスラ読める辞書 | ブランド編・用語編

マネックス証券
投資信託「銘柄名」に使われている用語をやさしく解説!!
オルカン・Slim・カバードコール…気になる用語を全網羅!

投資信託の銘柄名を見て、「これって結局どういうファンドなの?」と感じたことはないでしょうか。

投資信託の名前は、実は次の2つの要素の組み合わせでできています。

  • ブランド・シリーズ名(運用会社が付けた商品群の名前。例:eMAXIS Slim、iFree、SBI・Vシリーズなど)
  • 専門用語(コース区分・為替ヘッジ・分配方式などを示す言葉。例:為替ヘッジあり、隔月分配型など)

このどちらも意味が分かれば、銘柄名を見ただけで「どの会社の、どんな運用方針の商品か」がある程度読み取れるようになります。

本記事では、この2つを分けて一覧化しました。気になる用語やブランドが出てきたら、随時このページをブックマークして辞書代わりにお使いください。


投資信託ブランド・シリーズ用語辞書

まずは、投資信託の銘柄名の頭によく付いている「ブランド・シリーズ名」です。運用会社ごとに整理したので、「この会社は他にどんな商品を出しているのか」も一目で分かるようになっています。

運用会社名ブランド・シリーズ名概要・特徴
アセットマネジメントOneたわらノーロード購入時手数料無料(ノーロード)の低コストインデックスシリーズ。ネット証券から地方銀行まで幅広く展開。
My AMP(マイアンプ)ネット証券を中心に展開され始めている、新しい低コストなインデックス/アクティブシリーズ。
One(ワン)同社の投資信託群全体を指す総称的ブランド冠。旧興銀・富士・第一勧銀・みずほの運用部門統合後に使われる呼称。
ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントGS(グローバル・コモディティ)ゴールドマン・サックスのブランド冠。金・エネルギー・農産物といった実物資産(コモディティ)に投資するファンドなどを中心に展開。
ブラックロック・ジャパンiシェアーズ(iShares)世界最大級の運用会社ブラックロックのETF・投資信託ブランド。信託報酬の低さと流動性の高さで世界的に知られる。
SBIアセットマネジメントSBI・VシリーズバンガードETFを主な投資対象とした低コストインデックスシリーズ。SBI証券のポイントプログラムとも相性が良い。
SBI・iシェアーズシリーズiシェアーズ(ブラックロック)のETFを主要投資対象とする低コストシリーズ。
雪だるま(スノーボール)長期・積立・分散を重視したコンセプトを「雪だるま式」に例えたインデックスファンドシリーズの通称。
セゾン投信セゾン投信シリーズ直販型で長期・分散・積立投資に特化。バランスファンドを中心に個人投資家から根強い支持がある独立系運用会社。
大和アセットマネジメントiFree(アイフリー)低コストなインデックスファンド中心のブランド。シンプルでわかりやすい商品設計が特徴。
iFree NEXTNASDAQ100やFANG+、インド株など、成長国や特定のテーマに特化したインデックスファンドシリーズ。
ニッセイアセットマネジメントニッセイ(Nissay)低コストインデックスファンドの先駆け。「<購入・換金手数料なし>」シリーズなど、信託報酬の低さで高い人気を誇る。
日興アセットマネジメントTracers(トレーサーズ)近年非常に勢いのある、低コストかつユニークなルールベース(インデックス)シリーズ(例:Tracers S&P500配当貴族など)。
日興三井住友トラスト・グループの運用会社。多様な資産クラスを提供し、アクティブファンドの運用実績にも定評あり。
野村アセットマネジメント野村(Funds-i・はじめてのNISA等)国内最大手運用会社のシリーズ。低コストな「Funds-i」や、新NISAに特化した「はじめてのNISA」などを展開。
NEXT FUNDS国内最大のシェアを誇る東証上場ETFシリーズ。流動性が高く、ETF投資の代表的ブランド。
フィデリティ投信フィデリティ(Fidelity)世界的に有名なアクティブファンド運用会社。テクノロジー株やグローバル株式など、高いリサーチ力を活かした運用が特徴。
三井住友DSアセットマネジメント三井住友DS三井住友グループの運用会社。国内外の株式や債券、バランス型ファンドを展開。ESG投資にも注力。
三井住友トラスト・アセットマネジメントSMTシリーズ三井住友トラスト・ホールディングス系のブランド。インデックスファンドを中心に主要資産を幅広く網羅。
三菱UFJアセットマネジメントeMAXIS Slim「業界最低水準の運用コストを目指し続ける」をコンセプトに、新NISAでも圧倒的な人気を誇るインデックスシリーズ。
eMAXIS(イーマクシス)eMAXIS Slimの前身的シリーズ。テーマ型の「eMAXIS Neo」なども展開し、主に銀行窓口などで広く取り扱い。
MAXIS(マキシス)同社が展開する東証上場ETFブランド。幅広い指数に連動する商品をラインナップ。
楽天投信投資顧問楽天・プラスシリーズ2023年以降に登場した超低コストの新ラインナップ(例:楽天・プラス・オールカントリー株式など)。
楽天・インデックス・シリーズバンガードやブラックロック等の海外大手ETFを主な投資対象とした従来の人気シリーズ。プラスシリーズと並行して運用。
りそなアセットマネジメントSmart-i(スマートアイ)りそなアセットマネジメントが展開する、主にネット証券向けの低コストインデックスファンドシリーズ。
レオス・キャピタルワークスひふみ(ひふみ投信・プラス)日本株・世界株を中心に展開する日本を代表するアクティブファンド。「足で稼ぐ」徹底的な企業調査が特徴。
グローバルX(Global X)グローバルX米国のテーマ型ETF大手(日本法人あり)。東証上場のテーマ型ETFや高配当・カバードコール戦略などに強みを持つ。

投資信託 銘柄によく使われる用語辞典

続いて、ブランド名以外の専門用語です。目論見書や銘柄名によく登場する言葉をカテゴリ別に整理しました。

① 投資対象・運用スタイル

用語意味
インデックス(パッシブ)特定の指数(インデックス)に連動する運用成果を目指すファンド。
アクティブ市場平均や指数を上回る運用成果を目指して、ファンドマネージャーが銘柄を選定するファンド。
スマートベータ時価総額加重ではなく、配当利回りや財務指標、財務の健全性など特定の要因(ファクター)に基づいて構成銘柄・比率を決める指数運用手法。
全世界株式日本を含む(または除く)世界中の株式市場に幅広く分散投資すること。
先進国株式米国、欧州、日本などの先進国市場の株式に投資すること。
新興国株式インド、ブラジル、中国などの新興国市場の株式に投資すること。リスク・リターンが大きめ。
米国株式 / 国内株式それぞれ米国の株式市場、日本国内の株式市場に投資すること。
国内債券 / 外国債券国や企業が発行する債券(借入用証書)に投資すること。一般的に株式より値動きが緩やか。
バランス型株式、債券、REITなど複数の資産をあらかじめ決められた比率で組み合わせて運用するファンド。

② 市場(指数・ベンチマーク)

用語意味
オルカン「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)」の通称。またはこれに連動する個別商品の愛称。
S&P500(SP500)米国の代表的な株価指数。米国大型株500銘柄の時価総額加重平均。
NASDAQ100米国NASDAQ市場の上場企業のうち、金融を除く大型ハイテク・グローバルの100銘柄で構成される指数。
MSCIコクサイ・インデックス日本を除く先進国株式で構成される指数。日本の公的年金(GPIF)のベンチマークとしても有名。
TOPIX(東証株価指数)日本の株式市場を広範囲に網羅する指数。市場区分(プライム等)とは切り離し、流動性や時価総額を基準とした構成銘柄の見直しが段階的に行われている。
日経平均株価(日経225)日本を代表する225銘柄の株価平均指数。主にプライム市場銘柄が中心だが、スタンダード市場からも選ばれ得る。
JPXプライム150企業の「稼ぐ力」に着目し、資本収益性(ROEから資本コストを引いたエクイティ・スプレッド)や市場評価(PBR1倍超など)を基準に選定した150銘柄の指数。
JPX日経400資本効率(ROE)や営業利益などの財務基準、ガバナンスへの取り組み等をもとに選ばれた400銘柄の指数。

③ コース名・区分

用語意味
コース(A・B・C…)同一ファンド内で条件の異なる区分(為替ヘッジの有無や分配金方針など)を示すラベル。割り当てルールは運用会社や個別ファンドごとに異なるため、必ず目論見書で確認が必要。
資産成長型コース分配金の支払いを抑え、運用収益をファンド内に再投資して基準価額の成長を優先するコース。長期の資産形成向き。
予想分配金提示型コース決算日前日の基準価額の水準に応じて、あらかじめ決められたルール通りに分配金を支払うことを目指すコース。その期の運用収益だけで賄えない場合は元本を取り崩して支払われる(特別分配金になる)仕組み。

④ 為替・ヘッジ

用語意味
為替ヘッジあり為替予約などの手法を用いて、円高による損失リスク(為替変動リスク)を抑える設計。
為替ヘッジなし為替ヘッジを行わない設計。円安局面ではプラスに働くが、円高局面では基準価額が下落するリスクを持つ。
ヘッジコスト為替ヘッジを行う際に発生する費用。投資対象国の金利が日本より高い場合(日米金利差など)にコストが大きくなり、リターンを押し下げる要因になる。
円建て / 米ドル建て基準価額や分配金がそれぞれ日本円、または米ドルで評価・支払われること。
通貨分散投資対象の資産が複数の異なる通貨で構成されており、特定の通貨ペアだけに依存しないようリスクを分散する設計。

⑤ 分配・収益

用語意味
普通分配金ファンドの運用収益(利益)の中から支払われる分配金。利益のため課税対象となる。
特別分配金(元本払戻金)運用収益ではなく、投資家自身の「投資元本」を取り崩して払い戻される部分。実質的な元本の払い戻しなので非課税だが、その分基準価額は下がる。
毎月分配型 / 隔月分配型それぞれ毎月、または2ヶ月に1回の頻度で決算を行い分配金を支払うタイプ。
偶数月決算 / 奇数月決算隔月分配型などで、偶数月(2・4・6月…)または奇数月(1・3・5月…)のどちらに決算を行うかの区分。
分配金利回り基準価額に対して、直近の分配金実績が年換算でどの程度の割合かを示す指標。高いほど良いファンドとは限らない(元本を取り崩している可能性がある)ため注意。
分配金再投資型 / 受取型分配金を自動でファンドへ再投資して複利効果を狙うタイプか、そのまま現金として受け取るタイプかの違い。

⑥ 購入条件・手数料

用語意味
ノーロード投資信託の購入時手数料(販売手数料)が無料であること。ネット証券のインデックスファンドはほぼこれに該当。
信託報酬投資信託を保有している期間中、運用管理費用として毎日差し引かれるコスト。長期投資では非常に重要。
実質コスト(隠れコスト)信託報酬のほかに、売買手数料や保管費用、投資先ファンド側でかかるコストなども含めたトータルの費用。運用報告書で確認できる。
信託財産留保額投資信託を解約(売却)する際に差し引かれる費用。残された他の投資家との公平性を保つための仕組み。
スイッチング同じファンドシリーズ内で、保有している商品を別商品(例:株式型から債券型)へ、解約・再購入の手続きを経ずに乗り換えること。

⑦ テーマ・戦略

用語意味
FANG / FANG+米国の大型テック株群を指す。特に「NYSE FANG+指数」は、メタ・アマゾン・ネットフリックス・グーグルにアップル、マイクロソフト、エヌビディアなどを加えた主要10銘柄程度で構成される。
配当貴族長期間(米国では25年以上など)連続して増配(配当金を増やし)している優良株の総称。これに連動する低コストファンドも人気。
カバードコール原資産を保有しつつ、そのコールオプション(買う権利)を売却する投資戦略。値上がり益を一部放棄する代わりに、オプション料(プレミアム)を上乗せして高い分配金を目指す仕組み。
ブル / ベア相場の上昇局面で利益を狙う強気戦略(ブル:雄牛が角を突き上げる様)、下落局面で利益を狙う弱気戦略(ベア:熊が手を振り下ろす様)。
インバース型指数とは「逆」の値動きを目指すファンド。ベア型と同義で使われ、相場下落時に利益を狙う。
レバレッジ型デリバティブ取引等を用い、元本の数倍(2倍など)の日々の値動きを目指すファンド。ハイリスク・ハイリターン。
AI / 半導体特定の成長産業やテーマに属する企業を投資対象としたテーマ型ファンド。

⑧ その他重要用語

用語意味
マザーファンド / ベビーファンドファミリーファンド方式と呼ばれる投信の仕組み。投資家が実際に購入する窓口が「ベビー」、複数のベビーから資金を集めて一括で運用を行う大元の投信が「マザー」と呼ばれる。
基準価額投資信託の1口(または1万口)あたりの時価。株式でいう「株価」にあたるもの。
純資産価格(NAV)Net Asset Valueの略。投資信託やETFの持つ純資産総額を口数で割った「本来の1口あたりの価値」。ETFではこれが市場で取引される価格(市場価格)と乖離することがある。
純資産総額ファンドに集まっている運用の全資産の合計額。規模の大きさや資金流入・流出を測る重要指標。
ETF(上場投資信託)証券取引所に上場しており、株式と同じようにリアルタイムの価格で売買できる投資信託。
REIT(リート)不動産投資信託。多くの投資家から集めた資金で不動産を保有し、家賃収入や売却益を分配する仕組み。
トラッキングエラーインデックスファンドにおいて、連動を目指すベンチマーク(指数)の値動きと、実際のファンドの値動きとの「ズレ(乖離)」の大きさを示す指標。小さいほど運用品質が高い。
トータルリターン一定期間内に投資家が得られた値上がり益と分配金をすべて含めた、投資信託の総合的な収益率。
ESG投資環境(Environment)、社会(Social)、企業ガバナンス(Governance)の要素を考慮して投資先を選定する手法。

まとめ

投資信託の銘柄名は、一見すると呪文や暗号のように見えますが、「ブランド・シリーズ名」と「専門用語」に分解して読めば、中身を簡単に推測できるようになります。

  • ブランド・シリーズ名を知れば → どの運用会社の、どんな路線の商品かが分かる
  • 専門用語を知れば → 分配方針・為替リスク・コストなど、商品の性質が分かる

新NISAで投資信託を選ぶ際も、まずは銘柄名を正しく読み解くことが第一歩です。この2つの辞書を活用しながら、自分に合った投資信託を見つけていただければ幸いです。

→ 【関連記事】株・投資信託・ETFの違い ~まず知るべき特徴~ こちらもご参考に!

【2026年】株・投資信託・ETFの違い ~まず知るべき特徴~

投資を始めようと思ったとき、多くの人が最初にぶつかる壁があります。 それが 「株・投資信託・ETFの違いがよくわからない」 という悩みです。名前は聞いたことがあるし、なんとなくイメージはある。 でも、いざ自分のお金を投じ […...

【2026年】株・投資信託・ETFの違い ~まず知るべき特徴~
松井証券